31.スパニッシュ・アパートメント


「ひとるのアパートに七つの国の青春」


スパニッシュ・アパートメント(L'auberge Espagnole) 2004, France, Spain
■Director: Cédric Klapisch
■Cast: Romain Duris, Barnaby Matsuchurat, Judith Godrèche


■わたし、小さい頃から留学したい留学したいって思ってた。なんでかって、こういう生活がしたくてたまらなかったのです。
自分の母国じゃない国で、いろんな世界中の国の人たちと、英語で話して。意思疎通して。ごちゃごちゃの生活って、なんだか憧れてしまう!
この物語を「青春」って呼ぶのかには若干疑問なのだけど(わたしとしては青春ってもっと甘酸っぱい、高校生みたいなのを連想するから)、人生で絶対1度はこういうことしてみたい。
だからわたしの目にはキラキラしてた。全部がキラキラして映った。グザヴィエが彼女と別れて飛行機に乗るところ、知らない夫婦と知り合いになって助けてもらうこと、学校でカタロニア語についてディベート(ってよんでいいのかしら)すること、ルームシェアの仲間に入れてもらうこと、レズビアンの友達に女の子の悦ばせ方を教わるところ、みんなでルームメイトの浮気をかくまうところ、最後のパーティで寄せ書きTシャツをもらうところ...
実は留学、すっごい迷ってて。何もしたいことがないなら、特別な目的がないなら、留学なんて金のムダって思ってたけど。でも絶対したいって思った。
各国の国民性をしっかり描いてるにもかかわらず、民族差別的なことにはすごく厳しい。各国語をちょっとバカにしたように話せば非難される。「ドイツ人は真面目だ」なんて、わたしも全く同じこと思ってた。ただのステレオタイプで人の性格をはかるなんて、愚かなことだね。
色んな国の人にであって、いろんなハナシをしたい。でもその前に、日本の中でも色んな人と、もっともっと深く話し合いたい。そう思った。
フランス語英語スペイン語が混じり合ってる映画、すてき。いろんな国の言葉、少しずつでいいからかじっていって、世界中を理解したいな。わたしは、世界を理解するツールとして言語を選ぼうと思う。


なんだかとっても感動した。すごい影響されたなぁ+の方向に! ★★★★★ ほし5つ!