GO

過食症の人は、こころの隙間を埋めるためにごはんを食べているらしい。
わたしにもそんな気持ちがあったのかな。
ごはんをおもいっきり、おもいっきり食べることをやめてから、こころがぽかーんとしている気がする。
そわそわして、なにをしててもそわそわ、足が地面についていないような。先には進んでいないような。
前まではそんなとき、どかどか食べ物食べたら満足だったけど、今はそうはいかない。甘いもの食べても、おえってなってしまう。もうオレオいらなーい。


なにが足りないんだろう?


夢をつかみたい、確かなものがほしい。
例えば、確かな未来。確かな進路。確かな友情。確かな愛情。確かな財産。確かな知恵。わたしをわたしと位置づけてくれるもの。それを求めて20年と10ヶ月生きてきた。
最近、そのずーっと欲しかったものにちょっとずつだけど近づけて、やったー!って思うと同時にいっぱい努力したり我慢しなきゃないなぁと思った。
好きな食べ物はカレーとラーメン。好きな飲み物は午後の紅茶ストレート。おしゃれになりたいしかわいくなりたい、細くなってお化粧いっぱいしてド派手な服来て背筋のばして鏡の前でポーズとりたい。勉強してして世界イチになりたい。


中学のときの英語の先生が、辞書は紙を使いなさいって言った。
必ず、どちらか片方の手でめくりなさいと言った。いつもめくる部分がよれてきて、よごれてきたら、嬉しいよって言った。
先生の使ってる辞書は高校のとき買ったもので、表紙もよれよれ、紙もよれよれ、指の垢でめくってる部分がくろくなってて、裏表紙をめくったら水性ペンで名前が、旧姓で書いてあった。
スペイン語を勉強したくて外大を志望していたけれど、家庭の事情で地元の教育大に行った先生。わたしが外大に行きたいと言ったら、すごくよろこんでくれた先生。
あいたいなぁ。
先生のいうこと、浪人してるときに思い出して、焦ってジーニアス買って、毎日何回も辞書ひいたよ。宝物だよ。
今は、海外から輸入した特別な辞書使って勉強してるよ。わたしの右手の親指がめくる、その場所は、だんだん汚れてきてるよ。



インドいきたい!
明日、奈良行こっかなぁ。おいしいラーメン食べたいな。
ひとりだって、なんでもきるもん。